「ねぇ〜〜」
僕は本を読んでた。
「・・ねぇってば」
集中、集中。
「ねぇ!!」
だーー!!本に集中できないじゃないか!!
「なんだよ!!」
僕は大声で怒鳴りつけた。
「・・あ・・・・ ・・ご、ごめん。 ・・本、読んでるよね?」
変な事を聞いてくる。
「当たり前だろ!見れば解かるだろ!! はぁ・・ 解かってくれよ!!
僕は集中力を高めて戦闘に役立つようにしてるんだよ!!
お前みたいにもとから高いヤツなんて苦労しないだろうけど!!
ぼ・く・は!!大変なんだ! わかったら邪魔しないでくれ!!」
僕はピンク色の髪をしたハーフエルフの女――― アーチェに言った。
「ごめんってば・・ ほんとごめん・・ ・・じゃ、また・・ご飯の時」
そうアーチェは言ったけど、僕は飯なんて食うつもりはなかった。
飯より、今は集中力を高める事。
それが大事だと思ってる。
集中力を高めれば技が増えて戦闘に役立つと僕は思う。
・・あいつみたいに、最初から魔法を使うヤツは元から集中力が高いんだろうけど。
まぁ魔術って事もあるけど・・・
僕は必死に本を読んだ。 本を読めば本に集中できると思って本を読んでる。 厚さ35センチ。 すごく厚い本だ。
なのになのになのになのになのになのに!!
アイツったら、僕の邪魔を!!
僕は怒っている。
思えば、どんなに短気なんだろう。
でもでもでもでもでも!!
コレは訓練なんだ!鍛えてるんだ! 邪魔をするなら怒るに決まってるだろうっ?
「・・・はぁ・・」
一度集中できなくなったら、本を読む気がしなくなる。
僕はなんだか落ち着けなくて、ベットに飛び込もうとした、が。
こんな分厚い本。今何処まで読んだかを忘れるといちいち読み戻すのがめんどくさい。
忘れずに、しおりを挟む。
「・・・さっき、キツく言い過ぎた・・かな。」
僕はちょっと反省した。
その時、ドアが叩かれた。
「ん・・ どうぞ」
「・・あの、さん」
「ああ、ミント・・ どうしたの?」
「お夕飯の準備が出来ました・・・ ・・それと・・」
「?」
「・・アーチェさんが、さんを怒らせてしまった・・ と、少し・・元気が無かったんですけど・・
どうか・・したんですか?」
「・・・ああ・・それか・・」
僕はベットにばたりと倒れこむと、ぶつぶつと話した。
「僕が・・・ 本を読んで集中力を高めようとしたら・・ ・・その・・」
こんな調子で一通り話し終えると、ミントはちょっとムッとしながら僕に言った。
「それは、さんが悪いです」
「・・・え? ・・なんでだよ。 悪いのはアーチェだろ?」
「さん、今日、何の日か知ってるんですかっ!」
「は??」
「・・今日、さんの誕生日だから・・ アーチェさん、さんに、プレゼント、用意してたんです」
「・・・え・・」
「アーチェさん、きっとそれを渡そうとして・・」
「・・・」
「早く、渡したかったんじゃないでしょうか。 お夕飯のお時間になると、皆さんが居ますから・・ きっと、恥ずかしくて・・」
ミントの言葉を聞くと、僕はすぐ、食堂の方へ向かった。
そんな。
アーチェ・・ 僕のために?
だとしたら、本当に悪い事・・してしまった。
「アーチェ!!!」
僕は大きな声で叫びながら、ドアを勢いよくあけるとアーチェが一人で泣きじゃくってた。
「・・アーチェ・・」
アーチェは返事もせず、僕の方すらみずただ泣いている。
「・・ミントから全部聞いた・・・ ・・・ごめん」
「・・・ ううん、い、いいの。 あたしが、無神経なばっかりに、の邪魔しちゃって・・」
「邪魔なんかじゃない!!」
そういうと、アーチェは驚いたような顔をしている。
「・・だって、あたし・・・」
「僕にとって・・ アーチェは・・ ・・一番大切な存在っていうか・・ ほら・・その・・」
「・・ にとって・・あたし、邪魔じゃないの・・?」
「邪魔なもんか! 僕は・・アーチェがいなきゃ・・生きる意味なんて」
無かったのに。
そう、言おうとした時アーチェが抱きついてきて、言えなかった。
「な、なななな!?あ、アーチェ・・!?」
「・・邪魔じゃないなら、いいでしょ?」
アーチェは笑いながら僕に抱きついてくる。
「・・あのな〜〜」
そういいながら、二人で笑った。
少し話しをしていると、突然アーチェが。
「おたんじょーび、おめでとう。」
そういいながら、僕に箱をくれた。
「・・・ あけてもいいか?」
「もちろん!あけないと意味ないしね〜♪」
そういったから、あけてみると。
「・・・・これ・・ ・・何?」
黒く悪臭が漂う怖いモノ。
「何って、バースデーケーキじゃん! ほら、食べてみ食べてみ〜♪」
「・・ ・・ぼ、僕、腹が痛くなってきた・・ ・・寝る」
「あ、ちょっと〜〜!!」
そんなこんなで、僕達は仲直りをした。
・・だが
・・・このケーキは食べれない。