爽やかでもない風が吹く秋。
もう10月だと言うのにこの暑さ。
何だか最近、よく台風来るし。
嫌だなー。と、うなだれている時にあの人の声が・・

「おい、何をやっている、。 ぐずぐずしてると置いていくぞ」

・・あー。 そういえば今日はジューダス達と一緒に街を回って色々買い物するんだっけ。
どーせなら明日がよかったなぁ。 あ、でも明日雨だっけ。

と、そんな事を考えているうちにカイルやリアラの声も聞こえてくる。

「はぁ〜い・・」

私はそんな気の抜けた返事をした。
とろとろと歩いてカイル達のもとへ行ったけど、ハロルドの「早く来ないと実験台に・・」という声が聞こえたので、
ばっちり目が覚めた。

そう、私は眠かったのだ。
暑い中ぐっすり眠れるのは10日に1日あるかないかぐらいで。
そんな時にお買いモノ。

私は正直言って、そこらへんの女の人みたいじゃなくて。
買い物なんて何が楽しいんだろうとか思ってたけど・・・

皆が楽しそうにしてるから結局ついてくことにした。

ハロルドに何かされると思うととても怖いので、(いやぁねんww byハロルド) 急いで靴を履いた。
皆で街を歩いていたけど、なんだか今日はちょうどいいぐらいの気温で。
またとろとろしながら歩いていた。

「・・あ、ねぇ、皆! 此処、凄い可愛い小物、売ってるわ!」
リアラがそういいながらお店の中を指差す。

「いいね。あたしああいうの、好きだよ。」
「げっ、お前がかよ。 ・・・にあわねぇなぁ・・」
とロニがぼそっと呟いた後にすかさずナナリーの関節技を喰らったのは言うまでもない。

私はそんな事気にもせず、ぼーっとしながら歩いていた。
後ろでは皆がお店の中にはいってく。
でもそんなのどうでもよかった。

「・・・・眠い〜〜・・」
ハロルドの怖い声 (しつれいね byハロルド) は聞こえてこなかったので、半分寝ながらも歩いてた。

ずーっと、ずーっと歩いていると。

そこはもう誰も居ない何もない所だった。
周りは木がたくさんあって、林というよりは森という感じ。

「ガルルルル・・・」

・・・何か聞こえる。 けど、今は眠いのでそんな事は気にしない。

「ガルルル・・ガウッ!!」

私はハッとした。
この動物が凶暴化したような鳴き声。 


――コレがモンスターだと気付くのは遅過ぎた。

ベシッ

「・・・!!」
私は力が抜けていたので、モンスターの攻撃で吹っ飛んでしまった。

・・・やばい、力が入らない。 最近寝不足だったせいか。
ますますこの秋の暑さを恨む。

「にげ・・なきゃ・・・」
そう思ったけれど、吹き飛ばされた時に足をひねってしまって、歩けない。
こんな事になるなら、お金ケチらずにエアコン買えば良かった。
こういう時、予知能力があったらいいな、 な〜んて思わない?

「ガルルルッ・・・ ガウーーー!」
モンスターがとびかかってきた時、もう私はダメだ。と思った。



「―――双連撃!」

誰かの技。

「喰らえ!!」

強い。

「コレで終わりだ!!」

敵が、血を撒き散らしながら倒れた。



「――――!!」

ジューダスだ。

「大丈夫か、? ・・・!!」

何度も呼ばれる。 ・・ジューダスの声だ・・ ジューダスが、助けてくれたんだ。

「おい、しっかりしろ!」

ハッと目が覚める。

「えっ?」
「・・えっ?じゃ、ないだろ!! 危うく殺される所だったんだぞ! ・・僕が居なければ、とっくに・・」

・・そうだ、私は敵に殺されかけたんだ。

もしかしたら、死んでたかもしれない。

そう思うと、怖くて。
怖くて・・・

涙が出てきた。

「・・・・? ・・ど、どうした? 涙が・・」
「怖かったよぅ・・・」

私はジューダスに抱きついてしまった。 あぁ、私ったら何してるんだろう。

「なっ・・に・・ ・・・ちょ、 ・・・皆が見てる」

更にハッとした。

ジューダスに抱きついたまま、少し顔を上げて見ると皆が心配そうな顔をしながら私を見ている。

!!大丈夫!?」
皆が心配してくれてる。


「・・・だ、大丈夫。皆、ありがとう。ごめんね、勝手にフラフラしちゃったりして・・」
「本当だ!!まったく、お前ってヤツは・・ ・・眠いなら、眠いと言ってくれれば・・その・・」
「?」
「・・ 僕が、お前のペースで歩いてやらんことも無かったが・・・」

ジューダスの不器用だけど優しい言葉。
嬉しかった。

「・・・あ、ありが・・と、とう。」
私はもごもごしながら言うと、少しだけ、ジューダスが照れた。




――――

「・・・なぁ、俺達ほったらかしじゃねーか?」
「ぐふふw ジューダスとは・・ データデータ♪」
「ロニ、あんたまさかジューダスにやきもちやいてんじゃないだろうねぇ?」
「なっ、そんなワケねーだろ!! ・・俺だって女の一人や二人・・」
「なんだって?」
あぎゃぁぁぁあ、という叫び声が聞こえながら、本日2回目のナナリーの必殺・関節技。

その隣で、カイルとリアラは私が無事だった事に安心したのか、買ったモノを仲良く見てる。

そのまた隣で、私はジューダスの優しさに惹かれてた。